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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第12章 ピスケスの女 奉仕の章
 桃香が店をしまい町を去ったあと、カルチャースクールの事務、沢井莉菜が非常に残念がって僕に愚痴を言った。
 生徒が何名か、タロット占いも勉強してみたいなどと話していたのも耳にした。

 桃香がどこでどう修行をしているかわからないが、いつか彼女も師の園女小百合のように後進を育てる日が来るかもしれない。

 そんな騒めいた日々もいつの間にか落ち着き、規則正しい静かな日常が戻った。





 秋が深まり、しみじみと季節の移り変わりを感じながら帰宅する。
町から離れたこの山小屋は静かで時間の流れが緩やかだ。――虫の声すら聞こえない。

 久しぶりに訪れる静寂を味わいながらパソコンを起動した。

 メールの受信フォルダを開くと一通だけきていた。

 件名を読む。

『セックス鑑定希望』
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