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第1章 第1章

　“その瞬間”が近付いてくると、全身から汗が流れはじめる。
　ぐちょぐちょって音が響いてる。シャワーの流れる音が浴室から聴こえてくる。

　お兄ちゃんは今なにしてるんだろう。
　髪の毛を洗ってるんだろうか。
　それとも、泡のつけた手で、朝勃ちしたモノを掴んで…？

　いま洋服を全部脱いで浴室のドアを開けてお兄ちゃんの胸元に飛び込んだら、お兄ちゃんは私を襲うかな…それとも、素知らぬ顔で、なにしてんだよって言うかな…


　あ、もうだめ…