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第13章 第13章

　はしたない声が聴こえる。
　ひふみっくすに求められ、彼の舌を夢中で舐めている自分がいる。
　クリトリスにバイブを当てられながら、激しく突かれている自分がいる。
　言葉にならない言葉で快感を伝えている自分が。
　もう、どんなことも、すべてどうだったいいことのように、なにもかも、いらないような気持ちで、もはや目の前の男が誰だって構わないような気持ちで、私は自分の身体の上に初めて感じる男の噎せ返りそうなほどの熱気を全身で受け止め続けた。



　あの瞬間が、男の手によって私の身体の上に訪れる。
　全身がびくんと跳ねる。
　開いた口の端から唾液が垂れる。
　おまんこがキュンきゅんと何度も痙攣し、息が止まる。
　


　同じタイミングで男が、「う、やべっ」と切羽詰った声を上げた。



　どこが痙攣してるのか、どちらが痙攣しているのか、私にはもう、分からなかった。