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お兄ちゃんといっしょ
第16章 第16章
 目が覚めたとき、目の前にお兄ちゃんの入れ墨があったからびっくりした。

 相変わらずのパンツ一枚姿で、お兄ちゃんは静かに寝息を立てていた。

 …おしっこがしたい。
 重い身体をやっとの思いで起こし、お兄ちゃんのほうを見る。


 短く刈り込んだ襟足。
 静かに上下する、入れ墨の背中。



 漠然とした気持ちだった。


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