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お兄ちゃんといっしょ
第17章 第17章
バスロータリーから、道路を挟んで向かい側に吉野家が見える。
店内は混雑しているらしい。
だから今はきっと、昼食時なのだろう。
どれくらいここに座っているだろう。
快速が停まる駅の、百貨店の前の、バスロータリーの横の花壇の日陰に座り、私は自分を買ってくれる男性を探していた。
昨日飲んだ妊娠しない薬のせいで、じきに生理がくる。
その前にお兄ちゃんにお金を返さなければならない。
…と、お兄ちゃんはあのあと起きてきて一番に私に言った。
だから私は素肌に身体のラインがハッキリ出るTシャツを身に着け、ミニ丈のスカートを穿いて、家を出た。
髪は洗いざらしでセットする暇もなかった。
顔のことは考えたくもない。
どこに行けば私を買う男が見つかるか検討もつかなかったから、このあたりで一番大きな駅に来た。
私は今、どれたけ酷い顔をしているだろう。
考えるのも、嫌だ。
店内は混雑しているらしい。
だから今はきっと、昼食時なのだろう。
どれくらいここに座っているだろう。
快速が停まる駅の、百貨店の前の、バスロータリーの横の花壇の日陰に座り、私は自分を買ってくれる男性を探していた。
昨日飲んだ妊娠しない薬のせいで、じきに生理がくる。
その前にお兄ちゃんにお金を返さなければならない。
…と、お兄ちゃんはあのあと起きてきて一番に私に言った。
だから私は素肌に身体のラインがハッキリ出るTシャツを身に着け、ミニ丈のスカートを穿いて、家を出た。
髪は洗いざらしでセットする暇もなかった。
顔のことは考えたくもない。
どこに行けば私を買う男が見つかるか検討もつかなかったから、このあたりで一番大きな駅に来た。
私は今、どれたけ酷い顔をしているだろう。
考えるのも、嫌だ。