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お兄ちゃんといっしょ
第24章 第24章
曲が始まる。
遥輝は立ち上がり、私の隣に席を移動した。
「マイクは?」
遥輝は黙ったまま部屋の明かりを消した。
モニターが淡々と歌詞を流している。
キスされたのは、
「布団の上じゃなくたってエッチはできるよ」
と、遥輝が私を抱き締め、キリキリと分厚い胸板に締め付けたあとだった。
遥輝の汗ばんだ、ごわごわの肌。
頬骨が赤く日焼けした、真っ黒い顔。
柔軟剤に混じった男の匂い。
ハァ…
息を漏らして、感じる。
楽に息ができる幸せを。