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第1章 【第一部 * Paradox * 】 災難は突然に

「ちょい、夜おそくなるかもしんないけど、一万円は間違いないからさ」

ここで、無駄に坂口を待ってるより全然良いジャン。
ラッキー、やはり天は俺を見捨ててなかった。

「そうだなぁ･･･」

ちょっと勿体ぶって考える振り。
ホントは速攻OKだったんだけど。

「いいよ。今日この後空いてるし･･･」

「じゃぁ、契約成立な。ところであんたなんて言う名前？」

「あ、津山。津山モトミ」

「モトミか、モト･･･トモってのは居るんだけどな。まちがえたらゴメン。俺は滝本耿輔。向こう行ったらコウって呼んでくれれば良い」