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第20章 あとがき

一言で言えば
“モトミと愉快な仲間たち”って感じのほのぼの系BLでしょうか。

なんか、書き始めた当初からは、ちーと違う展開に(苦笑)。

読者の皆様は誰がお好みでしょう。

モトミ?
耿輔?
亨?
それとも実咲?

案外、モトミパパなんて声も。

作者が好きなのは、ご存知の方もおいででしょうが、実咲なんですね。

こいつは、悪いやつです。
本当、実に悪いやつ。
親友を何だと考えてるんでしょうか。

でも、その悪さに“悪意”がない。

いやはや、無いなら許されるかって問題は置いといて。

あ、モトミがめっちゃ怒ってます。

そりゃ、そうだ。
あいつのせいで、俺の人生は目茶苦茶だって嘆いてる。
あ、いや、諦めてる?

いやいや、案外楽しんでるよね?!

じゃなかったら、こんな笑顔になるわけない。

モトミパパは、相変わらず新しいアシスタントの品定めに余念がない。

さてさて、みんな何処にいこうとしているのか。

《逢ひ見ての のちの心に くらぶれば
    昔はものを 思はざりけり》

権中納言敦忠  『拾遺集』710

モトミも耿輔に出逢わなければ、こんなに苦しむこともなかったでしょう。
でも、同時に、心から人を愛しいと思う気持ちもわからなかったかも。

耿輔に出逢えて良かったの?モトミ。

もっと素直になれたら楽になるのにね。

これは、作者自身にも言い聞かせてるのかな(爆)。

《世の憂きも 人の辛きも 忍ぶるに
    恋しきにこそ 思ひわびぬれ》

藤原元眞  『新古今和歌集』1423

感慨深いですなー。

そして、作者が好きな歌ベスト10に入る和歌がこちら。

《夢や夢 うつつや夢と 分かぬかな
    いかなる世にか 覚めんとすらん》

赤染衛門 『新古和歌集』1972

【夢が夢であるのか、現実が夢であるのかと、区別がわからないことよ。いったいどのような世に覚めようとするのであろう】

さてさて、お後がよろしいようで。
この続きは、また夢の中で。

モトミたちの続きは、番外編でもう少しお楽しみいただけます。

そして、新たな人間模様は別のお話で。

また、皆様にお逢いできるのを楽しみにしています。
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