パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 【第一部 * Paradox * 】 災難は突然に

「お～や、これは、これは･･･人のプライベートな場面に勝手に侵入しておいて、お詫びの一言も無いのかねぇ,トモちゃん」

どうして俺が逆に説教されなきゃいけないわけ？
　
「何度言ったらわかるんだよ、トモちゃんじゃねぇ！！ちゃんとした名前を呼べって言ってんだろうが。なにがプライベートだよ！そもそもこんな人の出入りの多い場所で、ンなことしてる方が間違ってんだよ！エロジジイにどう誘われたか知らねーけどよ、あんたも人んちの台所でべたべたやらかしてんなよ。普通じゃねーだろうが！」

朝早くから口うるさい叔母さん連中に遣い回されクタクタだった俺は、親父だけじゃなくそのヘタレ学生にも苛々をぶつける。

だが、俺の怒りをモノともしない親父は、当てつけよろしくツバメの腰に手を回して応えた。

「おゃ、欲求不満かな？そんな固いこと言ってるからモトミは、いつまで経っても恋人が出来ないんだよ。何を基準に”普通”と言うのかね？世間一般の規範に基づいて？それとも、モトミ自身のルールに基づいて？その何れにも縛られるわたしじゃないがね」