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第8章 悪魔降臨 ―それとも救世主? ―
結局、あの日は耿輔から遅くなるという連絡が入って、俺はそのままヤツに会わずに帰ることになった。後で俺の携帯にもtelするから、ということだったが未だに連絡は無い。
あれから、もう一週間。
どうしたんだろ…
別にバイト代が欲しい訳じゃない。
(まっ、全然欲しくないと言えば嘘になるけど…)
ましてや、淋しいから…なんてトンでもない。ただ、ちょっと気になるだけ。俺のせいで余計な仕事をする羽目になったのではないかと、少しだけ心配だったから。だからと云って、こちらから連絡を取るのは躊躇われた。
変に誤解されそうだから。
ヤツのことだから、絶対自分に都合の良いように解釈するに決まってる。それに、ヤツの携帯のtel番号知らないし…
もっとも、実咲に聞けば直ぐに解ることだけど。
学校でも全然顔を会わす機会がなかった。
大体、同じ学部の実咲ともすれ違いなのに、ましてや学部も違う、かつ不良学生の耿輔に会うわけ無いか…