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囚われの城
第9章 変化する気持ち
瑠菜は日向や紫苑との情事を思い出していた。
入れ始めは、探るようにゆったりとしたピストンをしていた。
そして絶頂を迎える直前に、弾丸のような深く小刻みなストロークになる。
「あっあぁっ」
でも…。
龍は違う。
最初から激しく瑠菜を突き立てる。
急に止まったかと思えば、瑠菜の両足を持って宙に浮かせ、そのまま揺さぶるように動かし続けた。
腹の中から脳天へと痺れが走る。
「龍さんっイッ…くっ…」
瑠菜は尽き果て、意識を手放した。
それに気付いた龍は腰を止め、ゆっくりと引き抜いて瑠菜をベッドに運ぶ。
引き出しから部屋着を出して着せてあげた。
自分も服を着て、瑠菜の制服を綺麗にし、汚れた床も拭いた。
「元の中学生には戻れないのかな、瑠菜ちゃん…」
龍はボソッと呟く。
やはり龍はショックだった。
瑠菜が懇願したことと、口に含んだ時の技術、そして、快感を覚えてしまっていたこと。
龍には力がない。
しかし、もう大切に思う人が苦しむ姿を見たくなかった。