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囚われの城
第3章 屋敷のしきたり

次の日、朝の掃除に行くため着替えていると、梅の間のドアが開きメイドたちが騒ぎだした。

どうやら龍が来たらしい。

龍はメイドから相変わらずの人気ぶりだ。


「瑠菜ちゃん、おはよ」

「おはようございます!」


瑠菜は龍の顔を見た瞬間、昨日の記憶が甦ってとっさに目をそらした。

そんな瑠菜にかまいもせず、龍は瑠菜を抱き寄せてキスをした。

周りにいたメイドたちが歓声をあげる。


「龍さん、あたしともたまにはしてよー」

「いいなぁ、瑠菜ちゃん」


黄色い歓声にかまうことなく、龍は昨日と同じキスを瑠菜に求める。

しかし、瑠菜の頭の中は真っ白になっていた。

昨日は二人きりだったけど、今日はみんなのいる前……。


「俺だけ見て」

「んっ……はぃ」


龍の低音の声が、瑠菜を落ち着かせる。

瑠菜は少しだけ目を開いて、龍の顔を見た。

なんて色気があるのだろう。

男の人に色気を感じるのは初めてだった。


「瑠菜、龍さん!お取り込み中悪いんだけど、掃除に行かなきゃ!」


終わりを告げたのはミカンだった。

あぁごめん、なんて龍は茶目っ気のある謝罪をし、瑠菜はミカンと一緒に掃除に行った。


今日はミカンと瑠菜で応接室の掃除だった。

毎日掃除しているとはいえ、使用後のこの部屋はひどい荒れ方だ。

ミカンは喋りながらでも、手際よく掃除を進める。


「ミカンちゃんもここに来たときは処女だったの?」

「あたしは違うの。処女でもないし、親から受けた傷が体中にあったし、最初は警戒して日向さんに逆らってた。だからあたしは、高い価値がつかなかった」

「……日向さんって?」

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