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囚われの城
第5章 おもてなし


「お前たちの武器はここだ。ここで客を悦ばせるんだ」

「ん……は、はい」

「この穴が欲しくて客は金を出す。それはお前もわかってるだろ?」


黎明は中指をゆっくり瑠菜の中に差し込んだ。

愛液が溢れているので滑りが良く、瑠菜の穴は黎明の中指を飲み込んだ。

鈍い痛みがある。

サラやミカンのように、気持ちいいとは思えない。


黎明は歪んだ瑠菜の顔を見て指を引き抜き、瑠菜を隣に座らせた。

そして、引き抜いた指を、それは色っぽく、誘い込むかのように舐めた。

黎明の指と舌先に銀色の糸が見える。

瑠菜は恥ずかしくて目をそらした。


「俺は3時間後、取引先に行く。明日の午後に帰る」

「あっ!はい」

「見送りと出迎え、ちゃんとできるだろうな?」

「できます!」

「くくっ……じゃあ今日は部屋に戻れ。それから、瑠菜。これを必ず、毎日同じ時間に飲め」

「え?あ、はい。ありがとうございます」


黎明が引き出しから取り出したのは、白い錠剤。

瑠菜は何の薬かわからなかったが、主の言うことは絶対なので逆らわなかった。

お辞儀をして、部屋を出る。


奥の部屋から声がした。

サラの感じる声と、京太の声。

桐原屋敷流の〝おもてなし〟が行われている。


12歳ながらも瑠菜はなんとなく思った。

この薬はピルだろう。

瑠菜はつい数ヵ月前までいた普通の世界のことを思い出していた。

好きな人がいて、いつか結ばれることを夢見て、友達と他愛もないおしゃべりをしていた時のことを。

母親もいて、貧しかったけど心から笑うことのできた普通の世界のことを。




でも今は、冷静に自分の未来が見えた 。

自分もいつかはこの屋敷で処女を失い、男たちの玩具として扱われ、再び売られ、ぼろ雑巾のように使い果たされた末には……




ーーー捨てられるだろう。



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