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優しいヒトに虐められてます。
第10章 森で暮らす女の子のちょっとえっちな日常
「どこを散歩するの?」
〈そこから西の草っぱらの中に
花畑っぽくなってるところあるでしょ。
あとベンチとか。
その辺をラブラブな感じで散歩して
そのままキスして……って感じ。
最後に二人でコテージへ帰りながらおしまい〉

「ふーん。双子のお兄さん役の人は
ちゃんと台本把握してるんだよね」
〈もちろん。ハルと違って台本紛失してないからね〉

「ぐぅっ……え、えっと、じゃあ具体的な部分は……」
〈うん。その時一緒にいる役者さんに
合わせればいいよ。
もちろんこっちからも細かく指示出すし〉

「了解ー」
〈あ、あと、ハルにもカメラが映している映像が
見れるように、南向きのハルが見える位置に
スクリーンいくつか立てるから〉

現場の確認を終えると、少女はコテージに戻り
軽く休憩を取った。

そして改めて冒頭の細かい指示を受け
イメージトレーニングを済ませると
いざ、クランクインの時を待って待機した。
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