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優しいヒトに虐められてます。
第12章 お風呂にて・・・
「え!? 大丈夫!?」
「ハルが手マンしてとかフェラしてあげるとか
なかなか解放してくれなかったから、風邪引いたかも」

「ええっ!? 私のせい!?」

トウキくんだって乗り気だったじゃん!!

「シャワーでも出しながらやった方がよかったかな」
「と、とにかく早く入って入って!!」

ハルは彼をバスタブに突き落とした。
自分も向かいに飛び込む。
まだ湯は温かかった。

「クシュッ!!
ごめん、もう遅いかも」
「ええー!?
こんなことで風邪なんか引かないでよ!!」

「いいよ、ハルに看病してもらうから」
「ッ!! あ……うん……その時は……じゃあ看病する」

「フフ、冗談に決まってるでしょ。
ハルに移るから絶対玄関の鍵開けないよ」
「ええ!? ほんとにするつもりだったのに……」

結局、湯もすぐに冷めてきたので、適当に切り上げて
彼にはすぐに布団に入るよう言ってから
ハルは事務所を後にした。

あの時言いかけたこと……
正直、人生で……何だったんだろう。

とある妄想をしながら、そうだったらいいなぁ、と
ハルは夕闇の中、口元をほころばせて帰路についた。
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