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優しいヒトに虐められてます。
第15章 彼のとっておき、そして・・・
「確かに、まったくモテないよりはモテすぎる方が
いくらかマシなのかもしれないけど、それでもさ
自分が本当に好きな人からは好かれないのも
結構きついんだよ」
「あぁ……」
チサトはそこまで気が回らなかったという様子だった。
「自分なりにアプローチしてみたつもりだったけど
結局、2月14日には俺の上っ面に惚れた女子からしか
もらい物はなかった。
トラウマだよ。
今年もあの子からもらえないんじゃないか、って思うと
チョコやクッキーを見ただけで気分が悪くなるんだ。
結局、大人になった今は、けなげに言い寄ってくる女が面倒で
一度相手の身体を満足させたらすぐ別れ話を持ち出すような
クズな恋愛しかできなくなっちゃったよ」
「……告白は、しなかったの?」
「みんなが教室や廊下で堂々とチョコを渡してくるのに
その人は一度もその日俺にチョコくれたことないんだよ?
自分のことが好きじゃないってわかってる人に
告白できるほど、俺は図太くないんだよ」
「そ、そうだよね……ごめん」
「謝るくらいなら義理でもいいからチョコくれよな……」
いくらかマシなのかもしれないけど、それでもさ
自分が本当に好きな人からは好かれないのも
結構きついんだよ」
「あぁ……」
チサトはそこまで気が回らなかったという様子だった。
「自分なりにアプローチしてみたつもりだったけど
結局、2月14日には俺の上っ面に惚れた女子からしか
もらい物はなかった。
トラウマだよ。
今年もあの子からもらえないんじゃないか、って思うと
チョコやクッキーを見ただけで気分が悪くなるんだ。
結局、大人になった今は、けなげに言い寄ってくる女が面倒で
一度相手の身体を満足させたらすぐ別れ話を持ち出すような
クズな恋愛しかできなくなっちゃったよ」
「……告白は、しなかったの?」
「みんなが教室や廊下で堂々とチョコを渡してくるのに
その人は一度もその日俺にチョコくれたことないんだよ?
自分のことが好きじゃないってわかってる人に
告白できるほど、俺は図太くないんだよ」
「そ、そうだよね……ごめん」
「謝るくらいなら義理でもいいからチョコくれよな……」