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こんな日は抱いて欲しい
第17章 リュウの描く世界
リュウの部屋でソファに座り、原稿を読むメロンちゃん。
私はメロンちゃんに紅茶を淹れて持って行くと、「あっ、有難う」と一言いうと、またかぶりついて原稿を読んでいた。
その姿を見守る事、約二十分。
私の隣には、冷静を装いながらも緊張気味のリュウが座っている。
彼女になってから、リュウの部屋にも通うようになり、可愛い私好みのカップや茶葉などをキッチンに置くようになった。
コーヒー党のリュウは高そうなドリップマシーンを置いて、好みの豆でコーヒーを淹れる。
休日の朝はお互いに好きなものを淹れて飲み、パジャマのままゆっくりとした朝を過ごす。
時間関係なく、ラブラブとイチャイチャはしてる♡
季節はリュウと出会った夏から冬になっていた。
肌寒く感じる日もあるが、心はいつも満たされ、リュウと一緒に巡る時間を楽しみ、充実した日々を送っている。
男日照りで寂しい日々が懐かしくも感じるほど、今は幸せ♡
連載予定である、チョコミントな彼女の締め切りが迫り、アシスタントのメロンちゃんを部屋に呼び、出来たばかりの原稿を見て貰ってご意見を伺う事となった。
メロンちゃんは、無事にイメクラを退職し、晴れてリュウの専属アシスタントとなる。
来年にはガテン系ゴリラ彼氏さんと結婚する予定もあり、婚約中の幸せオーラに包まれていた。
左手の薬指のダイヤが彼女をより一層眩しく魅せた。
そんな幸せ絶頂な彼女は、エロ漫画を真剣に読んで、たまにニヤニヤしながら不気味な笑みを浮かべていた。