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皇帝の激しい寵愛
第10章 新しい生活のスタート
「後ね、話しにくいのだけど・・」

「はい。何でしょう」

春麗は暗い表情になった。

「紅運に側室をつくって
 もらおうと思っているの」

「側室、ですか」

側室とは今で言うところの
愛人だ。

「代々、側室は続いていて
 子供もいたわ」

「・・はい。分かっています」

雪はいずれこの時がくると
分かっていたが、あまりにも
時期が、はやかった。

「側室のことを紅運に言ったんだ
 けど、反対して聞かないの。
 だから、雪が説得してくれない?」

「分かりました。頑張って
 説得します」

雪は受け入れるしかなかった。
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