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第1章 舞い降りた君・・・
『アイちゃん…で、いいんだっけ?』





アイが横目でオレを見て
気だるそうにコクっと少しうなずいた







『…どうして?』



『ん?』








『いたの?』




なぜさっき絡まれた時に近くにいたのか?




・・・と言うことだろうか。





彼女のペースに少し慣れた気がして
少し口元がゆるんだ




オマエ外人じゃねんだから
日本語をきっちり使え!





…と心の中でツッコミつつ答える。






『あぁ…少し風に当たってたから

たまたまだよ』





『…ごめんなさい』





ぶっきらぼうにだが…謝られた



意外だった。








少しイジワルにからかってみる




『それとも~…
〃ジャマ〃してかえって悪かったかな?(笑)』







『……』





…~そゆのはいらないらしい




調子こかない方がイイみたいだ





10分程だろうか
歩いて住宅街に差し掛かると
彼女が足を止めた。






『もう…すぐそこだから』





アイが止まってオレをみる







考えてみれば当然か



見ず知らずの男に
家の前に来られたくはないだろう



察してオレもうなずく






『そっか、わかった。気をつけてね

女の子が夜出歩くのは、あんま良くないぞ』




『……』







『おやすみ』




オレが向きを変えようとする時
彼女はすでに背を向けていた




やれやれ、と思って足を進める












『あの……っ』














『……?』

声の方に振り向いた
















『ありがとう……っ…』

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