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第9章 悪夢の実像
『い・・・・・・や…』




アイルの中から
絶望や哀しみがこみ上げる。






〃私・・・なんのために〃










『フフフッ…まだ言うか
観念するんだアイル

わかっただろう?
お前は俺から逃げられない』






セイゴがアイルの脚を掴んで広げる。








『や・・・いや…やだ…っ…

んっ、いやぁぁぁっ!

やだぁぁ・・・っ・・・!!!』










『ククク…イイ顔。

今日がアイルの記念日だよ。

たっぷり汚れろ…アイル』









アイルは泣き続けた。





無意識にひたすら首を
左右に降り続け

唇をギュッと噛んでも堪えられず
涙が溢れでる

涙と共にあふれでる
哀しさや虚しさ。




指で入口を開けられ
秘部にどんどん舌を押し込まれる



太ももを押さえられたまま
弄ばれた








『ゃだ…ぃゃ…いや…

いやぁぁ…いやっ・・・ぅっ…ぅっ』










『~アイル・・・どうして泣くんだ

これからキモチイイコトするんだよ?

アイルも楽しめば良い…』











『・・・・・』





〃もう・・・・・ダメだ〃








涙でアイルの視界が曇ってきた。







自分の泣き声さえも
よくわからなくなってくる。


声に出しているかさえも。







〃リョウキ…どこにいるの?…

あたしは ここにいるよ?迎えにきてよ…
リョウキのところに かえりたいよ。

リョウキに…会いたい。

大きい手で、ギュッて…
抱きしめてもらいたいよ

だけど…あたしはもう
…リョウキに…もう。

リョウキ・・・ごめんね

一生懸命あたしを
…暗い闇から救い出してくれたのに。

愛してくれたのに。

あたしは もう

ごめんね… ごめんね リョウキ〃









遠くなるアイルの耳に
遠くでボンヤリと音がする。




〃なんだろう…どこから?

…もう・・・聞こえない〃







アイルの意識が次第に遠のいて


勝手に…まぶたが閉じていく。
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