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第16章 未来へ
『~も…いい

味わかんねぇし、もったいない』





『ふふっ・・・何それ

でも大分たべれたね
よかった

また作るから
そしたら味わって食べて』






『うん・・・

でもさ…お前、何でもできんのなアイル

…どーやって作ったの?』







『え?…あぁ、うんと…

蒸し器はなかったから

…お鍋とザルで…蒸して・・・』






『…フフ・・・なんかお前

〃原始人〃みてーだな…』









『どういうイミよっ それ…!…~もぉ

ホラ・・・お薬飲んで?』






『ホメてんだって…(笑)』








でもそれは本当で…


オレはボンヤリする頭で考えていた






こいつ・・・アイル




なんでこんなに何でも…


キメ細かなことだったり
行き届いたことが出来るんだろ?





看病にしても料理にしても…
その場…その時々に
必要なことを見極めて


それもオレが気にしないように
当たり前のように・・・





そういや、アイルは…


小さな時から自分のことは自分で
なんでもやってたって言ってたっけ?


…自立してからもおそらく






こういうことに…慣れてるのだろうか








いいや・・・違う






それだけじゃない










アイルだからだ





人の苦しみや痛みをよく知る



アイルだからだ・・・

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