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第16章 未来へ
アイルが足早に寝室を出ていくと

数分して両手に
物をいっぱい抱えて戻ってきた




『着替え・・・横に置くね

それから、お水も

なるべく沢山のんで…』





氷まくらを換えて
飲み物や着替えを全て
オレの手の届く所に置いていく




『…それじゃ私、行くね』




『あぁ…気をつけろよ?本当に

…着いたら…連絡くれ・・・必ず』





『ふふ、大丈夫

おかげ様で
自転車で安心・楽チンだから

…メールするね
但し、リョウキが眠ったあとでね』







『~~…』


やれやれ、かなわないな






なんて思ってると




アイルが振り返って
ベッドの横に膝をついた






〃…なんだ?アイル…〃




くろ目が・・・うるっとしてる










『リョウキがかわいそう・・・

・・・・・・代わってあげたい』








…こんなコトを


女に・・・




狙って言われようモンなら



興ざめも良いとこだが






アイルの場合は



常に〃素〃だから・・・


どうにもならない










時々返す言葉に困ってしまう(苦笑)









『…ハ…ハハ、何・・・いってんだよ…』





『…治してあげようか。・・・今すぐ』











『……?』







『人に移すと治る・・・なんて…


・・・よく言うでしょ…』









アイルの小さい顔が…



そっと・・・近づいてくる










唇が・・・・・・近い…











『んっ・・・ む…っ…』






『ハァ…バ…バカヤロ…

いーかげんに・・・ハァ…』






咄嗟に手でアイルの口を塞いで止める




…本気で・・・やりかねないアイルは






『ふふ・・・ごめん

じゃ…行くけど
何かあったり辛かったらすぐに電話して?

約束だよ?
夜中でも、いつでもとんでくるから』




そう言うと
アイルが枕元のスマホを
オレの手にギュっと握らせた




『あぁ…わかっ…た…から』



『うん…。ごめんね。うるさくして

じゃ…お大事に。明日またくるね』





2つに結ったアイルの髪の毛が
サラッと揺れて
シトラスみたいな匂いがした


ほのかな香りと共に
アイルが部屋を出ていく
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