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Best name
第16章 未来へ
…薬が効いてきたのか
ドッと眠気がくる



部屋を出ていったアイルの
後ろ姿を見送って…
オレはボーっと頭に考えを巡らせる






ほんの少し前まで…



アイルに逢う前までのオレは






女はしばらく懲り懲りだ


女ってメンドクセェ…一人が一番






…なんて、ほざいてたっけな








こんな状況に…あのアイルをみてると

パートナーがいるのとか…
家族持つってのも

ワルくないんだろうな





…なんて、思ってる自分がいた






オトコなんて単純…




と言うか、オレって

…バカで単純なのかもな

夏風邪ひくワケだ






けど…こういうのも…

一人じゃないのも悪くないな




…なんて・・・オレも年取ったのかな





こんな様で体がダルくてたまらないのに

安心できて
なんか心地が良くて…

オレはぐっすり眠ってしまったようだ







『~~…ぅ』


『ぁ…ごめん。起こしちゃった?』





『アイル?…帰ったんじゃ…』




『ふふふっ…ちゃんと帰ったよ

今日・・・日曜日♪』





『マジか・・・』



そういや明るい…


夕方から一晩中寝てたのかオレ






スマホのボタンを押すと

朝7時…




アイル・・・一体何時から…




『よく…眠れたみたいだね?熱計ろうか…』


『あぁ…。うん…なんか、大分イイ…かも』






『よかった・・・

でもムリしないで
明日も…厳しければ休んで?

病院に行って・・・』





『フフ・・・風邪くらいで休めねぇって…』





『なら尚更・・・

今日はちゃんと休んでよ?

…着替える?』








『あ~・・・シャワー…浴びたい』






『わかった。…平気?起きれる?』







アイルが一生懸命に
オレの体をおこしてくれる




あ…起きれる


…ってことはカナリ…マシだ

よろよろっとしつつ歩くオレを
アイルが支えようとする



『大丈夫だって。…マジで』




『だって…~

いざとなったら

担いででも病院つれてくから…』




『はは…さすがにムリだろソレ』



『ふふ…できるよ
やろうと思えば‥何だって』


シャワーを浴びて戻ると
ベッドはまたキレイにシーツが換えられていた
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