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仮初めの恋人
第3章 初めての彼氏~郁野真莉の依頼~
「テクニックを弄して気持ちよくさせてやろうなどと考えてる動きとはまるで違って、温かくて思い遣りが感じられる。その健気さにものの価値が分かる男は癒やされるし、惹かれるんだ」
「そんな誉めてもらえるほどのことじゃ……」

顔が燃えるほど熱かった。
きっと真っ赤に染まってるに違いない自分の顔を見られなくて本当によかったと安堵する。

しばらくされるがままだった秋希だったが、真莉の動きが慣れてきた辺りで動き始める。
首筋から舐め始め、ゆっくりと身体のあちこちを唇と舌で可愛がってくれた。

それを真似るように真莉も唇と舌を使って彼を愛しむ。
二人は互いの身体を食みあうように、ベッドの上で時計の指針の動き回った。

秋希が真莉の太ももを撫でてキスを落とす頃には、当然彼の猛りは彼女の目の前に来ていた。
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