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仮初めの恋人
第3章 初めての彼氏~郁野真莉の依頼~
「安心しろ……ゴムは着けてやる」
「目隠ししたまま?」
「余裕だ。俺を誰だと思ってるんだ?」
さすがに不安になったが、目隠しをずらすことはルールに反していると思い留まった。
彼を信じる。
そう決めた。
「ほら、二十九年間守ってきたもの、俺が奪ってやるよ」
「うぐっ!」
それは指とはまるで違っていた。
太さや固さはもちろんだが、何より熱かった。
一瞬火柱が貫いたような錯覚を覚えるほど。
さすがにそれは一瞬で消えたが、彼の身が往き来すると擦れるところはぴりぴりっと痺れるような熱を宿した。
指やおもちゃが擦れていくのとはまるで違う。
生身の触れ合いの尊厳を知る。
(これ、本当に、付けてるの……?)
経験のない真莉はあまりの生々しい感触に避妊具の存在を疑ってしまう。
だが、もはやそれを確認しようという気すら起きなかった。
ただこの濃密な快感に浸り、身を委ねていたかった。
「目隠ししたまま?」
「余裕だ。俺を誰だと思ってるんだ?」
さすがに不安になったが、目隠しをずらすことはルールに反していると思い留まった。
彼を信じる。
そう決めた。
「ほら、二十九年間守ってきたもの、俺が奪ってやるよ」
「うぐっ!」
それは指とはまるで違っていた。
太さや固さはもちろんだが、何より熱かった。
一瞬火柱が貫いたような錯覚を覚えるほど。
さすがにそれは一瞬で消えたが、彼の身が往き来すると擦れるところはぴりぴりっと痺れるような熱を宿した。
指やおもちゃが擦れていくのとはまるで違う。
生身の触れ合いの尊厳を知る。
(これ、本当に、付けてるの……?)
経験のない真莉はあまりの生々しい感触に避妊具の存在を疑ってしまう。
だが、もはやそれを確認しようという気すら起きなかった。
ただこの濃密な快感に浸り、身を委ねていたかった。