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第7章 【After Story】契約

飯近さんにバレていたことを言うと笑っていた。

会社帰りに後藤さんがバレても焦らない理由を聞くと、またしても飯近さんは悪い人ではないということらしく。

それでも私は信用しきれていないから多少不安になっている。


｢藍紗は心配性だな｣

｢後藤さんが脳天気なだけですよ｣

｢飯近さんはああ見えても口が堅いから大丈夫だ。
俺が重要な資料を水浸しにしてしまった時も、飯近さんは黙っていてくれて一緒に乾かしてくれたからな｣

｢それは飯近さんが後藤さんに甘いだけです｣