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運命の人
第38章 1度だけ。。。
ずっとずっと忘れられないだろう。。。
きっと何年もずっとずっと思い出してしまうんだろう
毎日毎日、頭の中では修二が住んでいる
想いが溢れないように、蓋をしていく
優しい健人に気づかれないように。。。
私の好きな人は修二だけだ
愛してる人も、きっと、修二だけだ。。。
でも、今もこの先も一緒に生きていく相手は健人だろう
結婚しても、好きな人ができたり気になる人はできても不思議ではない
些細な不満や、歯車が合わなくなってしまったりすることもある
でも、樹との生活から拐ってくれた健人は、間違いなく私の運命の人だろう。。。
健人は、言っていた
運命の人は、いつの間にかずっとそばにいる人が運命の人だよ。。。
今なら、私にもわかる
運命の人。。。
ずっとずっと待っていた
心も体も愛して愛されたい。。。
愛されていることに、甘えていた
これからは健人と生きていこう。。。
お腹の子供も順調に大きくなり、毎日のように、お腹に話している健人を見る
「ん?」
「ううん。。。
次は女の子かなあ?」
「女の子だといいよなあ?」
「そうね。。。」
元気に動くお腹を擦ると、優しくキスして耳元で囁いてくる
「女の子だったら、美海のことを逐一報告してくれるしな。。。?
怪しいことは出来ない。。。」
ゾクリとした
何でもないかのように、笑う健人に合わせて笑う
子供が生まれても、安心できないってことなんだろうか。。。?
そうさせているのは、私だから仕方がない。。。
健人の首に手を回していく
唇を重ねてキスしていくと、笑いかけていく
「私は信じられない。。。?」
「ん?そんなことないよ?」
「ずっと一緒に生きていくのは、健人だけよ。。。
私の運命の人は、健人。。。
あなただけ。。。
これからは、健人だけしか見ない。。。
ずっと捕まえていてね?」
fin