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月夜の時間
第11章 雄也の誕生日
賢治は背を向けて歩いて行った。

「いいの?亜里沙ちゃん。

今日ずっと兄ちゃんと話せてないじゃん。」

「話したいよ…

でも、いざ話すとケンカ口調になっちゃうし。

友梨佳ちゃんといる方が楽しいんじゃない?」

「だったら帰りなよ。」

「…」

帰ったら二人は さらに仲良くなって

酒なんか入れば…

あー嫌な想像しか浮かばない!

「嫌でしょ?ヤキモチ長時間焼いてても

仕方ないでしょ。」

「そうだよね…このまま帰りたくない!

雄也君て本当は年齢詐称してるんじゃない?」



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