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月夜の時間
第11章 雄也の誕生日
「やけに仲良さそうにするんだな?」

「何が?

賢治君だって友梨佳さんにチヤホヤされて

嬉しいくせに」

「それ本気で言ってんのか?」

昼時 すでに園内のレストランは満席。

壁側に雄也、友梨佳。

向かいに賢治と亜里沙が座った。

やっと賢治君と隣同士になって

話せたのにこんな会話

したいんじゃない…

ハンバーグをフォークで切りながら 

亜里沙は話す言葉を探していた。

友梨佳はハンバーガーセットを食べ終えて

ドリンクバーへ賢治を誘っていった。

「友梨佳ー、賢治は亜里沙さんと久々のデート

なんだよ?連れ回しすぎだよ。」

雄也は亜里沙の凹む態度を察したのか。

「ううん、行ってきなよ。私は全然気にしないから。」

賢治はその言葉にムッとした。

「そうだな、お前も雄也と楽しく話せるしな。」

「…」

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