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月夜の時間
第2章 接近
うわー思ったことはっきり言うんだ…

なんか怖い…私ははっきり言えない性格だから。

正反対だな賢治君って。




私との会話もはずんでないのに

私の隣に居るのを優先するなんて変わってるなー。

持ってきてくれた肉を口に入れてたら

詰まらせた。

「わりいー俺の飲みさしの水でよければ…」

「ん、ありがとう」

「間接キスだな。」

油断してたのか亜里沙は

水を口にふくみきれず胸元を軽く濡らす。

「わりぃ…そんな赤くなるとは思わなかった。」

「水、返すよ。」

取りあえず詰まった肉は何とか流し込めた。

「お前、そんな急いで食べてどうすんの…」

「だって美味しくて」

賢治は笑う。

「今は怖くないかも…」

「へ?俺のこと怖かったの?」

「あっ…だって 目つきが殺意あるみたいで。」

「殺人鬼呼ばわりすんなって。

さすがの俺も傷つくわ。」

「あっ、ごめん。」



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