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月夜の時間
第13章 すれ違い
「ちょっと僕の存在忘れてない?」
軽く怒る声がした。
雄也だった。
「兄貴より背が低い俺も悪いよ。
後ろ歩いてたら気づかれない事多いし。
嘘ついてたみたいで。本当にごめんなさい。」
賢治と友梨佳は並んで歩いていた。
雄也君は悪くないのに…。
友梨佳は雄也の腕にくっつく。
亜里沙はバツの悪そうな顔をする。
「私の彼氏はここにいます。
でも謝らないわ。
本当に賢治さんのこと好きなの?
愛情足りないんじゃない?
信じてあげてよ。」
賢治も頷く。