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月夜の時間
第14章 京君の片思い
「こんな時も亜里沙を放っておいて

飲みに行ってる奴なんて忘れちゃえよ…」

「…っ。」

確かにつらいよ。

京君に甘えられたら…どんなに楽か。

でもそれじゃ逃げてることになっちゃう。

…私には…私が今 甘えたいのは…

賢治。

賢治の笑顔が浮かんでくる。

賢治に優しくされたい。

「帰るね。」

亜里沙は京を押しのけて走り去った。

やっぱり賢治が好き。

亜里沙は自宅へと帰った。




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