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月夜の時間
第2章 接近
じゃあ、お願いします…なんて

言えないよ…。

悩んでる間にも 康晴は木の下に亜里沙を追い詰める。

「今日はちょっと…」

「勿体ぶんなよ。どうせ他ともやってんだろ?

人がわざわざ抱いてやるって言ってんだよ。」

パチーン!

「悪いけどエッチするなら他を当たって!」

亜里沙は自分の怒りの言葉より

先に平手打ちをしてしまった。

腹立つ!男子って皆あんなこと言うの?

嫌だけどコテージへ戻ることにした。

イビキが聞こえて来てちょっと安心して力が抜けた。

こんな夜更けに外をぶらつくから勘違いされたんだ!

きっと。

亜里沙は翌日、居たたまれず一人先に帰ることにした。
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