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月夜の時間
第4章 口実
バイト帰りの亜里沙はコンビニに寄って

肉まんを店外で食べていた。

「でっかい肉まん。特大の方だな。」

うっ…バレた。

こんな時に賢治と出くわすなんて。

「いいでしょ…別に。

それに、おっ…お腹すいてんのっっ!」

「なら、ラーメン付き合えよ。」

「へ?」

おどおどして困っている亜里沙を無視して

賢治と亜里沙はラーメン屋に入った。

カウンター席のみのラーメン屋で殆ど席はうまっていた。

「バリカタ ネギ多めでー」

豚骨ラーメンがメニューで一押しと載っている。

ラーメンが来るなり賢治は亜里沙のラーメンにも

ニンニクを入れた。

「あぁー! 明日も学校なのに!」

「いいんだよ。2人揃ってニンニク臭いって

言われよーぜ。」

「何それ…」

つい笑ってしまった。
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