この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
月夜の時間
第7章 賢治の過去
そこから何度か朝食にアップルパイが小皿に
のってやってきた。
母さんの俺へメッセージ。
「今晩、セックスしたい」のサインだ。
あれだけ好きだったアップルパイが俺は
嫌いになった。
出張から帰宅した父親は
再婚後の俺の表情を伺っていた。
母さんは優しいか?
お前は嫌じゃないか?
何かあればすぐ父さんに言えよ
と聞いてくる。
親父はズルい。
もともと飲みに行くことが好きなのもあって
帰宅が遅い夜が多かった。
だから母さんは寂しがるんだ。
再婚前は炊事、洗濯は殆ど俺だった。
だから代わりにしてくれる人が来たときには
嬉しかった。
セックス以外は快適な生活を送っていた。
はじめは父さんの出張中という条件で
何度か母さんとセックスをした。
断ると母さんが発狂するからだ。
だから だんだん誘いの回数が増えてきた。
今朝も父さんは新聞を広げて座っている。
俺はアップルパイをわざと足元へ落とした。
「賢治…」
母さんは俺の顔を見て悲しそうな顔をする。
その表情すら気持ち悪かった。
「母さん、もう止めようよ。」
「え?…」
どんどん青ざめていく母さん。
俺が暴露すれば
親父に本性バレていよいよ離婚かもよ?
「何のことだ?」
勿論、何も知らない親父が聞いてくる。
親父、この人は小学生男児まで誘惑して
セックス対象として
見てくる変態だよ。
そう言えたらどんなに清々しいだろう。
「夜、俺の部屋を掃除するんだ。」
「そうか。」
親父は閉じた新聞を広げた。
言えるわけなかった。
俺1人が黙れば2人は仲良くやれるかもしれない。
その日を境に母さんは俺にセックスを求める事も無くなり
口数も減った。
のってやってきた。
母さんの俺へメッセージ。
「今晩、セックスしたい」のサインだ。
あれだけ好きだったアップルパイが俺は
嫌いになった。
出張から帰宅した父親は
再婚後の俺の表情を伺っていた。
母さんは優しいか?
お前は嫌じゃないか?
何かあればすぐ父さんに言えよ
と聞いてくる。
親父はズルい。
もともと飲みに行くことが好きなのもあって
帰宅が遅い夜が多かった。
だから母さんは寂しがるんだ。
再婚前は炊事、洗濯は殆ど俺だった。
だから代わりにしてくれる人が来たときには
嬉しかった。
セックス以外は快適な生活を送っていた。
はじめは父さんの出張中という条件で
何度か母さんとセックスをした。
断ると母さんが発狂するからだ。
だから だんだん誘いの回数が増えてきた。
今朝も父さんは新聞を広げて座っている。
俺はアップルパイをわざと足元へ落とした。
「賢治…」
母さんは俺の顔を見て悲しそうな顔をする。
その表情すら気持ち悪かった。
「母さん、もう止めようよ。」
「え?…」
どんどん青ざめていく母さん。
俺が暴露すれば
親父に本性バレていよいよ離婚かもよ?
「何のことだ?」
勿論、何も知らない親父が聞いてくる。
親父、この人は小学生男児まで誘惑して
セックス対象として
見てくる変態だよ。
そう言えたらどんなに清々しいだろう。
「夜、俺の部屋を掃除するんだ。」
「そうか。」
親父は閉じた新聞を広げた。
言えるわけなかった。
俺1人が黙れば2人は仲良くやれるかもしれない。
その日を境に母さんは俺にセックスを求める事も無くなり
口数も減った。