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月夜の時間
第10章 修復
「賢治さんは貴方と知り合ってから

全てが変わってしまったと言っていました。」

亜里沙は賢治の母に言った。

「私は何もしてないわ。」

「さっきから異様に怒ったりしてる。

嫉妬してる彼女みたいに。

そう言う人ほど何かしてるんですけどね。」

真っ直ぐ見つめる亜里沙。

目を背ける賢治の母…

「そんなに人には言えないことしたんですか?」

「そんなこと…」

「だったら言ってください」
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