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月夜の時間
第10章 修復
ようやく賢治の母が口を開いたかと思うと
聞けば聞くほど鳥肌が立って残酷な話だった。
「私はあの子を可愛いがっただけ。
合意のもとよ。」
「本当ですか?慰めてとか
都合のいい言葉並べてませんか?
肉体関係持つことが子育てですか?
彼が貴方の前にまだ居ることが
奇跡にしか思えません。」
親として信頼している子どもを逆手に取って
そんな行為するなんてあり得ない、怒りで震えた。
「血縁関係のない母だとしても
親子の関係を裏切った事には代わりないですね。」
「幼児虐待のひとつですね。」
「…」
「認めて下さい。」
亜里沙は気がつくと賢治の母親の髪を引っぱりあげてい
た。
「賢治君が大人だったから
今、あなたは捕まらずにいて今も変わらない
幸せな家庭を築けている。」
「…。」
「あの頃の賢治君にした事は一生、消せない。
だから今後は彼の望むこと応援して下さい。」
今日で別れるし、勢いに任せて言ってしまった。
どこかスッキリした。
亜里沙は深々、礼をして去ろうとした。
すると手首を誰かに掴まれた。
聞けば聞くほど鳥肌が立って残酷な話だった。
「私はあの子を可愛いがっただけ。
合意のもとよ。」
「本当ですか?慰めてとか
都合のいい言葉並べてませんか?
肉体関係持つことが子育てですか?
彼が貴方の前にまだ居ることが
奇跡にしか思えません。」
親として信頼している子どもを逆手に取って
そんな行為するなんてあり得ない、怒りで震えた。
「血縁関係のない母だとしても
親子の関係を裏切った事には代わりないですね。」
「幼児虐待のひとつですね。」
「…」
「認めて下さい。」
亜里沙は気がつくと賢治の母親の髪を引っぱりあげてい
た。
「賢治君が大人だったから
今、あなたは捕まらずにいて今も変わらない
幸せな家庭を築けている。」
「…。」
「あの頃の賢治君にした事は一生、消せない。
だから今後は彼の望むこと応援して下さい。」
今日で別れるし、勢いに任せて言ってしまった。
どこかスッキリした。
亜里沙は深々、礼をして去ろうとした。
すると手首を誰かに掴まれた。