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月夜の時間
第10章 修復
あれだけ強引に部屋に入れて壁ドンして私に一言。

「っ…もっ 俺と付き合ってくれませんか?」

「えっ?…プッ…」

「人が真面目に告白してんのに笑うのかよ」

「だってここまで強引に連れ込んどいて…

順番が…ね」

「あぁ、そうかもな…」

「もう離さないからね…」

自分でも驚いた。

気持ちが通じあえたらちょっと大胆になれるのかも。

亜里沙は賢治の首に手をかけて背伸びして

顔を近づけた。

賢治もくしゃっと笑って亜里沙に優しく

唇を合わせた。付き合った頃の日に返った感じ。

「本当に嫌なら言って。」

キスを交わした。

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