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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第5章 4月4日
バーテンダーがシェイカーして、ピンク色の綺麗な液体をグラスに注ぎ、
直接俺の前に出してくれた。
「今日限りの『未来』です。
お代わりされるようでしたら、私に直接お声掛けくださいませ。」
「わかりました、いただきます。」
グラスを掲げると、バーテンダーがニコリと微笑んだ。
揺らめき輝くピンク色の『未来』を一口味わった。
縁に付けられた塩味の後に、爽やかな甘さと酸味、そしてほんのり感じる苦味…
全部の味覚が混ざった『未来』は俺の未来を暗示しているように思えた。