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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第8章 4月7日
今日の夜は外出となるとログを残すのは今だな。
ランチの後モバイルをタップする。
今更ながら観察の業務について記録しよう。
無職者は二十歳から観察の業務を仕事とする。
調べれば周知の事実だが、実際に告げられたのは誕生日の1週間前だ。
と、同時に自分が選民のうち無職者であると伝えられる。
有職者は学習の折りに職業について学び、固有の職業が決められていない者にも、その旨伝えられていて、自分の適職を求めて勉学に励む。
俺はそれまで何も伝えられなかった。
だから無職者だとわかった筈なのだが、告げられるまで、仕事に興味がなかったので知らなかった。