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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第8章 4月7日
ただ、御幸の本音は、別居は嫌だったらしく、それからしばらくは親父の好みの食事を用意したり、甲斐甲斐しく世話を焼き、
親父もそんな御幸を嬉しく思ったのか、ベタベタとボディタッチをして御幸に煙たがられた。
これも結果オーライだったと思う。
優翔については、仕事は怠けているくせに、ちゃっかり昇給試験を受けるので、不合格に変えたこと。
本人はふてくされて、上司に愚痴ったが、
上司から、『それが上の者への態度か?勤務評定も試験の範囲なんだと思うが?』
とたしなめられた。
しかし、優翔は反省することなく、日中は能力の半分も使わず、だらだらと過ごしている。