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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第8章 4月7日
でも、俺は嫌だった。
身体が剥き出しのまま、車のようなスピードを出すマシンに乗ったら、
怪我や下手したら命を落としかねない。
高校に入り、少し浮かれているだけで、きっと優翔がどうしてもしたいことではないはずだ。
そう思って優翔の免許試験も不合格にした。
案の定、城山たちはバイクを乗り回し、優翔だけがそれに混ざれなかったが、
そうやって、グループ行動出来ない時間があったおかげで、美海と知り合えたと言っても過言ではないだろう。
美海と付き合い始めて、寛都は自分を取り戻し、落ち着き始めた。
だから、城山たちとずっと一緒にいることもなくなり、少しは危険を回避できたと思う。