この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第3章 4月2日
昨日の御幸を相手して、特段、薬の効果を感じるような態度や反応は見られなかった。
ただ先程の文章の『能動的な催淫効果』が『欲求が満たされるまで持続する』という効能が気になった。
親父やバーチャルゲームでの俺との体験では満たされない御幸の欲求とは何なのか、
中座したあとも満たされない御幸はまだ薬の影響は持続していたはず、
そしてどうなったのか…
俺は嫌な予感がして、親父のモニターを表示させ、親父視点と家に設置したカメラ全部を映させた。
親父が朝食を終えて新聞を読んでいた。
モバイルで、
そしていつものようにキッチンにいる御幸の後ろ姿を視姦して、いやらしい目付きで尻を追っている。
御幸は、子供たちの朝食の支度で忙しない。
親父が今日の帰宅予定を告げると、振り向いて返事する。
そして、スーツの上着を持っていつものように親父を送り出した。
いつもと変わり映えしない、特に変化もない、昨日何も起こらなかったのか…
安心した。
本当に何も起こらなかった?
毎朝の光景がシナリオのようになぞられているような、何とも言えない違和感を覚えた。