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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第3章 4月2日
ピラミッドの住民たちの食料だけでも凄い量になるのでは?と思うかもしれないが、鉱物などの年数を要する地下資源以外は、ピラミッド内で生産されている。
つまり、何かが起きる、災害や有事になっても、ピラミッドを閉鎖すれば、1つの国家として機能し、
住民を排出することで、ピラミッド外の国家の再建も可能になっている。
その分完全に戦争を放棄して中立国家を唱えることで海外から攻撃されることはなくなった。
アメリカから独立し、隣国に怯えることもない。
まあアメリカは昔のような強国ではないので、恐れる必要性もないのだが、
ちなみにアメリカは日本と同じく出生率の問題が起きて、いまや合衆国ではなくなった。
52国からなる連邦国となったが、今では連邦と言えるかも怪しい状態だ。
他国のことはさておき、ピラミッドに話を戻そう。
選民には有職者と俺のような無職のものがいる。
有職者とは、ピラミッドの維持の為にピラミッド内部での仕事を持っている者。
俺のように、対象者の管理を仕事としている者は無職と呼ばれる。
まあ、管理だけではなく、発明や企画、国家維持についても意見することが可能だ。