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第9章 かいとの娘リリカ（23）

「あやなもフォローしてもいい？」


　かいとは首をひねったわ。


「いやぁ…どうやろう」

「だってあやなのインスタ、食べ物と猫しか載せてないで？
　男か女かすら分からんよ」

「でも、これ誰？とか言われへんかな」

「知らん人にフォローされたって言えばいいやん。
　とにかくあやなはかいとさんを監視したいねん」




　率直に言ったら、かいとは呆れたように笑ってた。




「分かった分かった。
　俺はフォロバせえへんで？」

「それでええよ」




　その晩、かいとが帰ってから。
　ワタシは愛猫が毛布に包まって寝ている写真を、インスタに載せたの。
　



　それから、かいとのアカウントを経由して…
　リリカのアカウントを覗きに行ったわ。