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小さな灯りを消さないで…
第1章 500円の命
「ふふっ。どう?可愛い?」
「うん!可愛い。」
「うん。」
「いいわぁ。私もあと30年若かったら…」
「無理だな…」

香織は、高校生になり、今日は、届いた夏の制服を着て、見せてくれた。無論、俺の実家で!

「ね、おじさま!」

と親父を呼ぶ。

「写真だろ?」
「うん。嫌だけど、見せてあげたいし。」

香織の母親は、香織の虐待や男への売春等の罪で、懲役15年。他の男は、懲役3年が渇せられ、いま離れた刑務所にいる。

「会いたいだろーね。」

母さんが言うけど、本当は会わせたくないのがわかる。俺も、俊希も、親父もそうだから。女の子がいるだけで、こんなにも空気がかわる。

そして、俺と香織は、今東京で同棲…いや、同居を始めている。施設には、
18歳までしかいられないから。ポツンと放り出されるよりは…と俺の考えが通ったというか、すでに付き合ってるのがバレた。

「あーっ、明日には東京戻っちゃうのねぇ。」
「はいっ!!でも、直ぐに夏休みですから!!」
「俺は、こっちの大学なのに、兄貴だけ東京…。この差は…」
「ここだ!!」

親父が、自分の頭をコツコツ叩いて、皆で笑った。

「あーん、帰りたくないー。こっちの高校にしようかな。」
「いや、それは困る。もうお金も払ってあるし、それに…」
「それに?」
「ん?」
「…。」

なぜ、全員笑いながら俺を見る?
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