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小さな灯りを消さないで…
第1章 500円の命

「なーに、心配するな。同じ市内なんだし。」
「うん…。」
『離れると思うと、なんか寂しくなるが…』
「会いに来てくれる?ちゃんと…。」
「うん。行くさ。だって、お前が…」
『…って、これ言ったら俺ロリコンになるなー。』
「なーに?」
「あ、忘れてた!これ、母さんから!!」
紙袋に入れた少し大きなぬいぐるみを渡した。
「あー、くまさん!!でも、ちょっとかたい。」
「この鼻を押してみて。」
言われた通りに押したら、お兄ちゃんの声が聞こえた。
「香織…って。なんか、嬉しい。」
「あと、これは親父と弟の俊希から。ほら、前にベランダでいただろ?」
なんとなく覚えてる…
「本だ!凄い…。」
「ちゃんと話してあるから、長いお休みには、群馬行こうな。いいとこだから。」
「うん!!」
それから、暫くして香織ちゃんは、区役所の人や学校でお世話になった先生につき添えられて、市内の児童養護施設に預けられて、10年がたった…
「うん…。」
『離れると思うと、なんか寂しくなるが…』
「会いに来てくれる?ちゃんと…。」
「うん。行くさ。だって、お前が…」
『…って、これ言ったら俺ロリコンになるなー。』
「なーに?」
「あ、忘れてた!これ、母さんから!!」
紙袋に入れた少し大きなぬいぐるみを渡した。
「あー、くまさん!!でも、ちょっとかたい。」
「この鼻を押してみて。」
言われた通りに押したら、お兄ちゃんの声が聞こえた。
「香織…って。なんか、嬉しい。」
「あと、これは親父と弟の俊希から。ほら、前にベランダでいただろ?」
なんとなく覚えてる…
「本だ!凄い…。」
「ちゃんと話してあるから、長いお休みには、群馬行こうな。いいとこだから。」
「うん!!」
それから、暫くして香織ちゃんは、区役所の人や学校でお世話になった先生につき添えられて、市内の児童養護施設に預けられて、10年がたった…

