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第7章 あなたに似た人

「ファンを増やす」ということはどういうことかというと、プロでいえばまず一冊目を出す。新人だから誰も知らない。そうは売れない。でも出版社は見捨てたりしない。売れないってわかってるから。一冊目の成績で判断したりは……もし、するとしたらよっぽど切羽詰まってる会社ってことかな？（笑）

仮に自分が出版社だったら（出版社じゃなくてフツーの会社の社員だったとしても）新人を成績で査定することはないです。私に限らず、誰だって見るのは仕事に取り組もうという姿勢のほーですよね。常識的に考えて。

勝負は二冊目から始まります。

一冊目を購入した読者がどれぐらいリピートするかが、二冊目の売り上げでわかるから。
「この作者のは二度と読みたくない」か「この作者の新作出たら絶対買う！」か。どっちが多いかが影響してきます。

でも、作者の名前なんか憶えていないって人もいて、そんな人がたまたま買って「ああこないだのと同じ作者だ」みたいな。

そういう揺らぎも含みつつ、本を出すたびに読者が減るか増えるかしていく。
減っていくなら行きつく先は廃業ですね。（ほとぼりさまして再デビューしたっていい。チャンスがもらえたなら）

そうして固定ファンを掴んでいく。
なんのことはなくて、作家じゃなくても、どこの会社でも顧客をつかむためにしている努力と変わらない。

その中で勝ち組になっているというのは当然ファンの数が多いということ。
ファン獲得のための努力ってなんだ？　という話。