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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第7章 あなたに似た人
その言葉に偽りなしって感じで、まーキャラは魅力的なおかしなのばっかり次々出て来るわ、エピソードは笑いあり、泣きあり、シリアスあり、エッチあり、ドラマあり、スリルあり、バトルあり、幼馴染との再会から、世界の運命をかけた全能神との戦いまで、これでもかと。
コンテストや出版社向け投稿では真似できない超ボリュームで、そこも実によく戦略が練られていて、たしかにネット小説の特性をよくわかった上での「技術」が駆使されてるなーと勉強になりました。
もうタイトルからして技術が散りばめられていますからね。
それだけで書籍化確定みたいなタイトルだなと思います。
『無職転生 - 異世界行ったら本気だす』
ネット小説はタイトル勝負。何故ならそれは読者を作品へ誘導するワンクリック目だから、表紙イラストもないし。ここに命を懸けるべき。
もう、物凄いタイトルですよ、コレ。
「無職転生」というのは、かつて一世を風靡した『北斗の拳』に出て来る「夢想転生」という秘奥義の名前を捻ってあります。
「夢想転生」は最強の敵ラオウとの戦いの勝敗を決定づける技。
愛を知り、哀しみを知って初めて使えるようになるという。
どんな拳法だよ^^;
これも物語の序盤に出したら読者置き去り確定ですけど、ちゃんと世紀末の世界に読者を引きずり込んでからなら問題なし。むしろドキドキワクワクです。
主人公のケンシロウは婚約者だったユリアを愛し、そして喪うという哀しみを経たため使うことができる。
しかし、愛を知らず、それゆえ哀しみを知らないラオウはこのままではケンに勝てない。どんな強くても。
冷酷非情の男ラオウが「夢想転生」を、愛を、哀しみを、会得するために取った行動とは――という超盛り上がる展開と共に『北斗の拳』世代ならだれでも記憶している技。