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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

……あ、カモフラ用に案などは全て書き換えておりますので^^
コンテスト優勝かあ~~~~。大賞ではなくて優勝ってなんだろう?
本を出す……は、まあ優……大賞とればイケるだろうけど。
案を見ながら私は思いました。
それまで彼が公開している作品はどれもこれらの案に似た感じで、なかなか奇抜なアイデアに満ちていた。そしてそういうのが好きなファン――ちょっと変わった設定が好きな読者だと思う――に支持されていた。あと、バトル好きな低年齢層。
だが、アイデアに走りすぎていてわかりにくい。
この案もそうだ。面白そうだが、大賞がとれるかどうか、他の人が書いたならともかく、彼が書くとわかりにくい世界になってしまうような気もした。
迷ったのは、「どれもダメ」な気がするということを伝えるかどうかだった。
書評活動であったら伝える。
それがルールだからだ。率直な意見を感想させてもらうというのが主旨の活動。
だが、今回の塾講師さんの目標設定は「大賞を獲り作品が書籍化する」ということだ。そしてそれは長丁場の戦いとなる。
長期戦ではやる気も大事な要素だ。万一それを失わせてしまったらミッション・ファイルドだ。
悩んだが、結局は「嘘を吐くのもいけない」という結論にいたった。
嘘をついて上手くいくならいくらでも吐くが、ここで駄目と思うものを「良い」と言ったらその瞬間、作戦終了だ。最後に落選してから「やっぱな~><」はあり得ないのである。
そこで私は「駄目だと思う理由」を述べ、どういう案なら勝算が持てると考えるかを書いて送る。
彼の場合、もっとシンプルにワンアイデアで話が転がっていくようなものがいいと思えた。
そしてお返事が来た。

